公益社団法人 日本産科婦人科学会 産婦人科医への扉 −君の力が未来になる−

MEMBER’s VOICE

ベテラン・若手産婦人科医の声

同性、異性、それぞれにしか果たせない役割がある

生水 真紀夫Makio Shozu

出身地加賀市
出身大学金沢大学
卒業年度昭和56年
勤務先千葉大学医学部附属病院・婦人科・周産期母性科
専門分野生殖内分泌 エストロゲン合成酵素
部活動/趣味バスケットボール・白山診療班・山歩き

「いのち」の始まりに最も近い産婦人科を選ぶ

産婦人科に決めたきっかけは? 医学部学生(4年生)のときに、解剖学の教授から研究に誘われました。それから医学部卒業まで、胎児の観察(連続組織切片から マニュアルで3D画像を構成する作業)をやりました。解剖学の教室には、ツパイ(哺乳類の祖先)やスンクス(ジャコウネズミ)、アフリカツメガエルなどたくさんの動物が飼われていて、「いのち」と向き合う機会になりました。大学を卒業したとき「いのち」の始まりに最も近い産婦人科を選ぶことになりました。

若い人から新しいことを教わる」と教わる

現在の産婦人科生活について 入局して間もない頃、尊敬する年配の産婦人科医から、「若い人の意見を聞く耳をもち続けること。年上の人から教わることは年々なくなっていき、若い人から新しいことを教わる」と教わりました。いま、その教えを深く噛みしめつつ日々を送っています。

産婦人科医は女性の生涯サポーター

学生・研修医のみなさんへのメッセージ 産婦人科医は女性の生涯サポーターです。病はもちろんですが、人間関係から社会との関わりまで患者さんの生き様にも関わり、長い期間にわたって支えていく仕事です。やりがいがあります。同性としてのサポーターにも、異性としてのサポーターにも、それぞれにしか果たせない役割があると思います。同性だから話せること、異性だからこそ話せることもあると思います。「いのち」の始まりから関わる仕事を、ハンズオンセミナーなどで体験してみて下さい。写真右は、2018年の産婦人科サマースクールの会場です。