産科は特に奥が深く他科の医師の不可侵領域とも言える分野

産婦人科に決めたきっかけは？ 婦人科では女性であることが歓迎されることと（実際には男性の方が良いとおっしゃる患者さんもいます）、診断から治療まで一貫して行うことができる点が大きな魅力でした。加えて、産科では何も心配事の無い状況での「おめでとう」が言えますし、産科に合併する色々な疾患に遭遇ができます。産科の仕事が無くなる時は人類が滅びる時であり、どんな時代でもニーズがあるはずです。誰かの役に立つことができる仕事を目指していたので、産婦人科の仕事は少し大変そうでしたが、存在意義の高い科であると思い、選択しました。

現在の産婦人科生活について 私の勤務している病院は、産科と婦人科を分けずに診ている大学病院ですので、お産をとり、産科危機的出血にも対応をする一方で、癌の患者さんの手術をし、子宮内膜症の治療をし、更年期のケアも行っています。各分野について比較的深く関われるので、産婦人科医として充実した日々を送ることができています。

学生・研修医のみなさんへのメッセージ 産婦人科医は多くの女性の人生にとって、大変重要な場面に立ち会うことができます。産科は特に奥が深く、他科の医師の不可侵領域とも言える分野です。産婦人科医師ほど求められる人材は他になかなかありません。是非、この世界に飛び込んで一緒に働きましょう！