公益社団法人 日本産科婦人科学会 産婦人科医への扉 −君の力が未来になる−

MEMBER’s VOICE

ベテラン・若手産婦人科医の声

お産をとるという特殊技能は他科の先生は真似ができない。

山上 亘Wataru Yamagami

出身地東京都
出身大学慶應義塾大学
卒業年度平成12年
勤務先慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
専門分野①婦人科悪性腫瘍
特に、子宮体癌治療(妊孕性温存治療 低侵襲手術など)
②女性ヘルスケア
部活動/趣味剣道部/旅行・ドライブ
いま熱中していること臨床、研究、教育などの仕事をこなしながら、いかに家族との時間を作るか。

癌を治すことができる医師になる

産婦人科に決めたきっかけは? 学生時代は緩和医療に興味を持っていましたが、そのとき出会った先生から、「まずは癌を治すことができる医師になって、それでも緩和医療に興味があれば、そのとき考えればよい」と言われ、癌を治す医師になろうと心に決めました。その後、臨床実習の地域医療枠で産婦人科を回ったときに、産婦人科も癌を見るのか・・・と思ったのが、産婦人科に興味を持ったきっかけです。

OnとOffはっきり。時間外・休日に臨床業務の影響が出にくい

現在の産婦人科生活について 臨床では婦人科腫瘍、とくに癌の診療を主に行っています。一方、お産は当直先で月数回しかとっておりませんし、生殖医療はほとんど関わっていません。
 婦人科腫瘍の臨床は手術が中心なので、OnとOffがはっきりしており、時間外・休日に臨床業務の影響が出にくいです。自分の時間を大切にしたい人に向いているのかもしれません。

Specialistとして専門領域をより深く探求するもよし、Generalistとして4領域を広く取り扱うもよし。

学生・研修医のみなさんへのメッセージ 産婦人科は生理現象の1つである妊娠分娩を扱いますので、未来永劫必要とされる領域です。お産をとるという特殊技能は他科の先生は真似ができないので、仮に基礎研究の道へ進んでも、十分な生活が保証されると思います。
 産婦人科は婦人科腫瘍、周産期、生殖、女性ヘルスケアとベクトルが異なった4領域を含む科ですので、Specialistとして専門領域をより深く探求するもよし、Generalistとして4領域を広く取り扱うもよし、選択の幅が広いのも特徴だと思います。ぜひ、みなさん一緒に働きましょう。