RECRUIT EVENT : Plus One Project
POP2Plus One Project for Postgraduate Year 2 Seminar
REPORT
2023年5月20日(土)、21日(日)に第7回 Plus One Project 2(POP2)を開催しました。新型コロナウイルス感染症の影響でオンライン開催が続いておりましたが、今回4年ぶりにフクラシア品川クリスタルにおいて開催されました。
POP2は、産婦人科専攻を視野に入れている臨床研修医2年目の医師を対象としたセミナーで、産婦人科の魅力に触れ、参加者の不安や疑問を払拭することで、参加者が産婦人科専攻を選択する最後の一押しになることを目的としたセミナーです。
・チューター:39名
・参加者:156名
・参加費:20,000円
臨床研修医2年目の医師156名が参加しました。チューターとして、専門医取得後〜卒後10年目前後の医師39名が参加しました。
シミュレーターを通して、正常分娩や急速遂娩(吸引・鉗子分娩や帝王切開)、肩甲難産への対応の学習を行いました。
会陰縫合シミュレーターでの会陰裂傷の縫合実習や、内診シミュレーターで内診手技を体験しました。
経腹超音波検査装置を使用し、ファントムの基本的な断面の描出・推定体重計測を行いました。視覚的にわかりやすく胎児超音波を学べるようシミュレーターも使用しました。
ドライボックスを用いた縫合結紮手技や、ウェットラボでエネルギーデバイスを使用し、ブタ胃粘膜の剥離・凝固切開の手技を行いました。
事前アンケートにより、産婦人科専攻に際して参加者が抱えている不安や疑問を抽出し、チューター2名、参加者数名の小グループに分かれて相談会を行いました。チューターは自身の経験を踏まえて参加者からの質問に回答し、チューターとのやり取りを通して不安を払拭していただきました。
産婦人科の魅力やワークライフバランス、キャリア形成などについての理解を深めることを目的に、
下記2講演を行いました。講演後は質疑応答の時間を設け、参加者からの質問に答えました。
・「産婦人科の魅力〜ギネでよかった〜」
長崎大学 村上 亨
・「産婦人科の魅力〜専門分野としての多様性、活躍の場の多様性〜」
大阪大学 涌井 菜央
97%の方から満足したとの評価を頂きました。POP2後には産婦人科専攻に対する不安に関しては96%の方が全部または一部払拭されたと回答されました。また、98%の方が産婦人科への興味が増したと回答しました。
すべてのチューターから満足度の高い回答を得られました。多くの方から次年度以降もPOP2チューターとして参加したい・参加してもよいとのご意見を頂いており、理由としては、「自身の学びが後進の進路決定の一助になることにやりがいを感じた」、「指導が自身の成長のためになった」「チューター同士の繋がりを得られモチベーションが上がった」等の前向きな回答が多く挙がりました。
4年ぶりの現地開催となり、実際に手を動かし同学年の先生と交流することで、参加してくださった先生方には十分に産婦人科の魅力を感じていただけたセミナーになったのではないかと思います。
我々も直接参加者の笑顔や楽しそうな様子を見ることが出来て、大変嬉しく思いました。
また、全国から産婦人科への熱い想いをもって集まってくださったチューターの先生方は、自身の仕事に魅力と誇りを持って仕事をしている様子が印象的で、参加者からは輝いて見えたことかと思います。
次年度はパシフィコ横浜ノースでの開催が決定しております。次回も参加者にとってより産婦人科の魅力が伝わるセミナーを目指してまいります。産婦人科未来委員会・若手委員会一同、さらに魅力的なセミナー企画・運営を目標に精力的に活動を継続していきます。今後のイベントに関しても是非ご期待ください!
主催:日本産科婦人科学会未来委員会
共催:日本産婦人科医会
監修医:増山寿(岡山大)、三浦清徳(長崎大)、小松宏彰(鳥取大)、久保光太郎(岡山大)、末光徳匡(亀田総合病院)、長谷川瑛洋(慈恵医大)
ワーキンググループ:
リーダー・文責:當麻絢子(弘前大)
サブリーダー:今泉絢貴(徳島大)、小川紋奈(国立循環器病研究センター)
メンバー:青柳陽子(大分大)、堺洋佑(東京医大)、良川大晃(北海道大)、入江恭平(岡山大)、丹羽堅太郎(福井大)、廣瀬雅紀(獨協医大)、村上亨(長崎大)、山下優(京都府立大)、吉田智昭(埼玉医科大)