公益社団法人 日本産科婦人科学会 産婦人科医への扉 −君の力が未来になる−

RECRUIT EVENT : SUMMER SCHOOL

産婦人科医との交流を通じ、産婦人科のおもしろさややりがいを知る。

SUMMER SCHOOLサマースクール

REPORT

イベントレポート

第18回産婦人科サマースクール開催報告

開催概要

イベント名:第18回産婦人科サマースクール 〜10年後、きっとキミはこの夏を思い出す〜
日時:2024年8月24日(土)、25日(日)
会場:アートホテル大阪ベイタワー
参加者:323名(5年生 150名、6年生 48名、研修医1年目 125名)
チューター:67名
運営:46名(学会幹事他 7名、監修医 3名、未来委員 11名、若手委員 22名、事務局 3名)
主催:日本産科婦人科学会
共催:日本産婦人科医会

参加者およびチューターについて

全国から医学部5・6年生および臨床研修医1年目の合計323名と過去最大人数の方にご参加いただきました。チューターとしては、全国の若手産婦人科医67名が参加いただきました。1班当たり参加者5〜6名、チューター1名の班構成で、2日間の実習を通して密な指導が行われました。

各実習報告

1. 超音波実習

監修:末光徳匡(東京慈恵会医科大)

胎児ファントムを用いて、産科エコーの基本操作を学び、3D/4Dエコーも体験を行いました。各班内で協力し、最も正確な体重推定を目指して競い合いあうゲームを行い、上位班には記念品が贈呈されました。

2. 分娩実習

監修:永昜洋子(大阪医科薬科大)

分娩シミュレーターを用いた正常分娩介助、吸引分娩、内診実習を実施。緊急帝王切開の流れも含め、分娩の緊張感を体験できる内容となりました。

3. Dr.Gyne(臨床推論)

監修:山上亘(慶應大)

一人の女性の一生テーマに、産婦人科医の役割を学びました。ストーリー性を重視し、がん生殖など難易度の高いテーマも取り入れ、参加者同士の活発な議論が行われました。

4. 懇親会

約400名が参加し、和やかな雰囲気の中で立食形式の交流や1日目の表彰、クイズ大会が行われました。参加者からは「有意義な時間だった」との声が多く寄せられ、来年度のさらなる充実を目指します。

5. 腹腔鏡実習

監修:磯部真倫(岐阜大)

腹腔鏡実習では、参加者が2人1組で鉗子を使い、糸手繰りやガーゼを決められた形に切り抜く等の手技を体験しました。実臨床における助手の重要性も学びながら、班対抗のタイ ムトライアル形式で協力を深める内容となりました。

6. 外科手技実習

監修:梶山広明(名古屋大)

外科手技実習では、縫合と結紮の基本的な技術を各自の縫合パッドを用いて実践しました。
指導者が少人数に対して丁寧に指導を行い、実技の習得を目指しました

7. 昼企画

余興として産婦人科あるあるのパロディ動画を上映し、参加者同士の交流を深める企画を実施しました。相談会では、チューターの生の声を聞くことができ、産婦人科医としての将来像を描くきっかけになったとの声が多く寄せられました。

参加者アンケート結果

参加者アンケートの回答率は94.4%で、満足度4・5が98.7%という高い評価を得ました。また、産婦人科への興味や産婦人科医になる可能性も参加前に比べて大幅に向上しており、現場での体験やチューターとの交流が好影響を与えたと考えられます。
「普段の実習では経験できない内容が盛りだくさんで、学びが深まりました。」「実習を通じて、産婦人科医としての具体的な将来像が描けるようになりました。」という声が聞かれました。

総括

第 18 回産婦人科サマースクールは、昨年に引き続き現地開催を行い、無事成功裏に終了しました。全国各地から集まったチューターが、産婦人科に対する興味を深めてもらえるよう、綿密に準備を進めました。当日の実習内容や参加者間の交流は特に高い評価を得ており、今後もさらに充実したプログラムを提供できるよう努めてまいります。サマースクールにご協力いただいたすべての皆様に、心より感謝申し上げます。来年度以降も、本サマースクールを通じてより多くの方々に産婦人科の魅力をお伝えできるよう、産婦人科未来委員会および若手委員会一同で企画運営を続けてまいります。今後ともご期待ください。

サマースクールワーキンググループ
未来委員会幹事:細川義彦、道佛 美帆子、中川慧
リーダー:十河進仁
サブリーダー:嶋村卓人、福井大和、向井勇貴
メンバー:秋田啓介、飯田祐基、入江恭平、田中孝太、中尾優里、廣瀬雅紀、松田祐奈、山岡結香、涌井菜央